筋萎縮性側索硬化症
【病名(ひらがな読み)】
(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)
【概要や症状の説明】
筋萎縮性側索硬化症とは、筋肉の神経線維が破壊され、
筋肉が萎縮する進行性の難病です。神経変性疾患。
運動ニューロン病の一種。ALS(amyotrophic lateral sclerosis)
とも呼ばれています。筋萎縮性側索硬化症は進行が早く、
手や足の筋力が次第に衰えて行きます。症状としては、
手足に力が入らなくなり、手が握れなくなったり、口や喉の筋肉が
衰えると飲食がしづらくなったり、ろれつが回らなくなったりします。
初発症状の多くは、片方の手指がうまく動かしづらくなり、
その後、症状がだんだんと全身に広がっていきます。
発症してから、2年から5年で呼吸筋が麻痺して自律呼吸が
できなくなってしまう場合が多いです。
筋萎縮性側索硬化症の詳しい原因は不明ですが、
脊髄や脳の運動神経の変性、自己免疫の関係やアミノ酸代謝異常が
関係するなど、いくつかの学説が発表されています。
いまのところ、治癒のための有効な治療法は確立されていません。
【初診に適した診療科】
内科(系)・神経内科
【初期診断/急性期治療に適した医療機関】
総合病院・大学病院・特殊専門病院・研究機関病院(大学病院)
【安定期/慢性期治療に適した医療機関】
総合病院・大学病院・特殊専門病院・研究機関病院(大学病院)