クッシング症候群
【病名(ひらがな読み)】
(くっしんぐしょうこうぐん)
【概要や症状の説明】
クッシング症候群とは、副腎(ふくじん)の皮質を刺激する
ホルモンの一種(ハイドロコルチゾン)が、異常に分泌されて
起こる病気(慢性の糖質コルチコイド過剰症)のことを言います。
クッシング症候群は、1932年に米国の脳神経外科医であった
ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシング(英表記:H.W.Cushing)が
初めて報告したことに由来しています。
クッシング症候群の症状としては、急に太る(急速に体に脂肪がつく)、
満月様顔貌(顔に脂肪がついて丸くなる)、糖尿、高血圧、無月経、
多毛症、無力感、骨多孔症、筋力低下、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
などを伴います。クッシング症候群は、稀な疾患ですが、
20歳代から30歳代の女性に多いです。
標準的な治療は、外科的治療(手術など)を行いますが、
この手術などができない場合や、また、手術後に再発した場合、
転移した場合などに対しては、内科的治療(薬物療法)が行われます。
【初診に適した診療科】
内科(系)、外科(系)、脳神経外科、内分泌代謝内科
【初期診断/急性期治療に適した医療機関】
総合病院、大学病院、特殊専門病院、研究機関病院
【安定期/慢性期治療に適した医療機関】
小中規模病院、総合病院、大学病院