体に毛が生えてくるために必要なきっかけ(スイッチみたいなもの)をONにする
物質が発見されました。これは、米国のエール大学の研究チームが実験用マウス
を使い、発見しました。実験の内容ですが、まず、研究チームは、毛根の周りに
存在している、脂肪前駆細胞という細胞に注目し、その細胞の数を調べてみた
ところ、毛が成長する直前に増えることを発見した。そして、今度は、実験用
マウスを遺伝子操作し、この脂肪前駆細胞が出来ないようにしてみたところ、
マウスの毛は成長することがなかった。つまり、毛の成長(発毛)には、
脂肪前駆細胞が関係していることが判明しました。脂肪前駆細胞の働きを
さらに良く調べてみたところ、脂肪前駆細胞は、PDGFと呼ばれている
タンパク質を作っていることが分かりました。そして、毛の幹細胞にPDGFと
呼ばれているタンパク質が毛根に作用し、毛が生えることを確認しました。
これまで、動物に生えている毛は、幹細胞が分裂したり、変化をしたりを
繰り返すことで生えていたことが分かっていました。しかし、この幹細胞が
分裂したり、変化をしたりするためのきっかけ、いわゆる、スイッチみたいなもの
が何であるのかは分かっていませんでした。今回の実験で発見した発毛を促す
仕組みは、人間の毛髪にも同じようにあると考えられます。このため、人間にも
応用できることが期待できます。また、脱毛症の治療にも応用できそうとのことです。
薄毛や脱毛症やハゲなどの悩みが解消される日もそう遠くはないのかも知れませんね。
ニュースの報道日:2011年9月26日(月)
この「毛が発毛するためのきっかけ(スイッチ)をONにする物質が発見される!」
に関するニュース記事リンク
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110925-OYT1T00742.htm
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