皮膚の細胞から比較的短期間(約半月から1ヶ月程度)で、神経細胞を作製する
ことに、慶応大学の研究チームが成功したとのニュース報道が、2011年6月15日(水)
にございました。ニュースの詳しい内容ですが、人間の皮膚の細胞や実験用の
マウスにiPS細胞(万能細胞)を作る時に使う4つの遺伝子を導入し、神経幹細胞
の増殖や細胞の変化などに関わっているタンパク質を使い、培養溶液などを
工夫してみたところ、比較的短期間で、グリア細胞や神経細胞のニューロンの
作製に成功しました。(約18~約30日で作製できました。) これまで、
iPS細胞経由で人間の皮膚細胞から、同じように、グリア細胞や神経細胞の
ニューロンを作製する場合は、約4ヵ月から約6ヵ月かかっていました。
今回の作製方法だと、これまでの4分の1以下の時間で作製が可能です。
今回の作製方法は、緊急時の治療などへの応用が期待されています。例えば、
事故などによって、脊髄が損傷した場合の緊急治療など。なお、今回の研究成果は、
2011年6月15日(水)からカナダで開かれた国際幹細胞学会で発表されました。
この「比較的短期間での神経細胞の作製に成功!」に関するニュース記事リンク
http://www.asahi.com/science/update/0615/TKY201106150231.html
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